番外編:データで見る、都内の感染率(5/19時点)
おはようございます。うしろパラダイスです。
本当は今日は買ってよかったものを紹介する予定だったのですが、その前に番外編です。
私は今IT企業で働いており、社内のお仕事として「Tableau data saber」という資格の取得を目指しています。
Tableauというのはデータを可視化・分析するためのツールなのですが、ここではあまり触れないでおきます。
その資格取得の中に、「コロナウイルスに関するデータを使って現状を可視化する」という課題があったので、作ってみました。
都内のコロナ感染率に関する考察
今回ですが、感染者数に隠れてあまり目立たない、感染率の方に目を向けてみました。ちなみに、感染率=感染者数/人口です。
作成したグラフ等はこちらになります。
ちなみにデータは都や国の調査データから持ってきてます。
https://public.tableau.com/profile/.68683385#!/vizhome/23154/sheet0?publish=yes
それぞれ見ていきましょう。
感染率が高いのは港区、新宿区。感染者数1位の世田谷区は率は低い
まずは市区町村別の感染率のデータです。
赤色が濃いほど感染率が高いです。一番高いのは新宿区と港区で0.12%。この数字を見た時、私は結構少ないなと思ってしまいました。
しかし0.12%=800人に一人程度と考えると、私が働く会社だと数人感染者がいることになるので、結構恐ろしいですね。
逆に意外と低いのが世田谷区。世田谷区は感染者数は都内で一位ですが、感染率としてはそこまで高くなさそうです。世田谷区は敷地も広く、住宅街としても人気ですので、感染者数でみると多くなってしまうというわけですね。
ちなみに全国平均の感染率は0.013%で港区や新宿区の10分の1。やはり都内は感染率も高いことがわかります。
感染率との相関。人口密度より飲食店数?
次に感染率との相関を人口密度、飲食店数という2つの指標で見ています。
簡単に言うと、人口密度や飲食店数は感染率に影響を与えているのかという話です。
このグラフからわかることは、人口密度や飲食店数が高いほど、感染率も高くなる傾向にあるということです。
そしてこの傾向がどれくらい強いかはグラフの直線の傾きでわかります。この傾きが45度に近ければ近いほど、2つの指標の関係性が強いというわけですね。
直線の傾きは人口密度より飲食店数の方が45度に近いことから、感染率の高さは人口密度よりも飲食店数の方が関係しているということがわかります。
ここから推測できることは、やはり飲食店は感染のリスクが高いということ。緊急事態宣言が解除されたからといっていきなり居酒屋とかに人が集まるような状況は危険だと思います。
都内の感染者数、感染率は若者の方が高い
最後に年代別の感染者数と感染率のグラフです。
棒グラフが感染者数、青い線グラフが感染率です。
感染者=PCR検査を受けて陽性と判断された患者ということで、このデータの感染者は新型コロナの症状が続いている患者ということになります。
新型コロナは高齢者の方が発症しやすいなんて話を聞きますが、都内に関してはそうでもないようです。
感染者数のトップは30代、感染率も20代が結構高いですね。
一方気になるのが90代の感染率の高さ。もともと90代の都内人口が少ないということもありますが、やはり免疫力の低下もあいまって発症しやすいのでしょう。
若者でも高齢者でも危険な感染症であることには間違いないので、感染者が減ってきているとはいえ、注意が必要ですね。
まとめ
まとめると
1.感染率が高いのは新宿区と港区。感染者数一位の世田谷区の感染率はそこまで高くない
2.感染率との関係性が強いのは人口密度よりも飲食店数
3.都内は若者の感染者、感染率が高い一方、90代の感染率が跳ね上がっている
という3つのことがわかりました。
データを見ると色々楽しいので、気になった方はぜひ見てみてください。